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今だからこそ観たい!『モーターサイクル・ダイアリーズ』

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作品情報

2004/125分

原作:エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ『モーターサイクル南米旅行日記』
監督:ウォルター・サレス
脚本:ホセ・リベーラ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナルロドリゴ・デ・ラ・セルナ、以下略
 
あらすじ
23歳の医学生エルネストは、親友アルベルトとともに中古のおんぼろバイクに駆(の)って南米大陸を縦断する冒険の旅に出る。それは金も、泊まるあてもなく、好奇心のままに10,000キロを走破する無鉄砲な計画だった。 のちに親しみを込めて“チェ”と呼ばれ、世界中から愛される20世紀最大の美しきイコンとなった青年の真実の物語。(以上Amazonより。)
予告編
モーターサイクル・ダイアリーズ』なのに…
騙されました…。バイクといえば僕は『イージー・ライダー』が大好きなので、バイクが中心となるイカした映画なのかなと思って見ていたら、ちょうど一時間くらいのところで彼らは完全にバイクとおさらばしてしまいます。「『モーターサイクルダイアリーズ』なのにぜんぜんモーターサイクルしてねえじゃん」とそこでだいぶテンションが下がってしまったんですが、最後まで観てみると、あそこでバイクが壊れてしまった意味がわかりました。それにはきちんと意味があり、この映画はただのバイクでドライブ映画じゃなかったんです。
バイクは”過去の象徴”
後でも書きますが、やはりこの映画のメインはエルネストです。ですので、バイクとエルネストとの関係で考えると、バイクで移動していたときまではエルネストは自己中心的な考え方でした。それは愛する女性の家に何日も泊まっていたり、バイクの修理屋の親父の嫁さんに手を出したり…。人間的に未熟な面が強調されて描かれていました。しかし、バイクを失ってからの彼はまるでイエス・キリストのように南米各地を歩き回り、ブエノス・アイレスでは決して経験することのできなかった現地人の苦しみ、痛み、貧困…。そういったものと直接触れ合っていきます。「国境で別れているだけで皆同じ南米大陸で暮らすもの」。彼にとって南米とは力強く、誇り高く、決して支配される存在ではないもの。だが、様々な理由で誇り高い南米が失われつつある。この旅の中で彼はあることを決心して、映画は終了します。つまり、あのバイクを失ったことは誇りを取り戻す決心と、今まで踏みにじられてきた南米の過去と決別する覚悟を表していたということなんです。
エルネスト=チェ・ゲバラなんて知らなかったぞ!
基本的に僕は映画を観る前にあらすじを観ない人間なので「バイク旅で一歩成長した青年を撮った映画」くらいの印象だったんですが、この文章書くために調べてみたらエルネストがチェ・ゲバラだということを知って、はじめてきちんとこの映画を理解できました。チェ・ゲバラが革命を起こした人だということは知っていても、革命を起こすまでに彼にどういうことがあったのかを知ることのできる映画ですので、彼に興味がある人もそうでない人も一度見てみることをお勧めします。