100本映画

目標ー今年の夏に100本映画を見る

小津安二郎(1962)「秋刀魚の味」

 100本マラソン1本目は「秋刀魚の味」。よかったです。小津映画は半年くらい前に「東京物語」を観ただけで、意識してみているほうではないのですが、アマゾンプライムで観ることができたので。

 僕は積極的に邦画を観ているわけではないので、演技については無知なんだけど、なんだか最近の日本人の演技ってみんなへたっぴだというイメージがある。洋画だと字幕で物語を理解するから、役者の細かい言葉遣いとか理解できないけど、母国語だとやっぱり粗が目立っちゃうんだろうな。

 その点でいうと、小津映画のセリフって棒読みにみえるけど全く気にならない。なんなんですか? あの現象は。「東京物語」を観たときからそれが不思議なんです。

 まあこの話は置いといて。中村伸郎さんがいい役で出てましたが、どっかで見たことあるなと思ったら黒澤明の「生きる」で嫌味な助役を演じてましたね。あれも秀逸だったなあ。それで、話が進んで笠智衆の恩師役として東野英治郎さんが出てくるんですが、この映画の東野さんって志村喬さんに似てませんか? 僕は「生きる」好きなんで、”ひょうたん”が出てきたとき「志村崇も出てるのか」とびっくりして、そのあと調べたら「志村崇じゃないのか」とまたびっくりしてしまいました。同じこと思った人いませんかね?

 映画の内容は、いろいろな媒体で、いろいろな人が言っている通りです。歴史的価値以上の面白さはありますよ。特に僕が面白いと思ったシーンは、後半お見合いの話で笠智衆さんが中村伸郎さんと北竜二さんに一杯食わされるところですね。あれだけ「無常感」を表現できる笠智衆さんの演技は必見です。そのあと救いがあるのもまた良。ほかの小津映画ものちのち。